秋晴の空、紅葉に囲まれ富士山に見守られ、足和田山を縦走 2022/11/3

これまで、11月3日文化の日の天候は30年のデータで70%が晴れ、ここ10年だと50%が晴れとなっている。なんとか晴れてくれと念じていたおかげか、雲ひとつない青空が広がり、気温も下界での最高気温23度の予想となった。嬉しい! 先月の那須山での錦繍は曇りだったので、青空バックの紅葉を見て高揚したい私は朝からウキウキ気分だ。と、世間の皆んなも同じで、お出かけ人が多く、本厚木から河口湖駅行きのバスは約30分遅延となった。それでも、この天気で今日一日は紅葉と富士山を楽しめると思うと気分は超ハイだ。青空パワーは凄い。

河口湖駅に到着。仲間3人と落ち合い、一緒にタクシーで登山口の勝山に向かった。勝山からは、羽根子山、段和山、そして足和田山(五湖台)、三湖台、紅葉台と尾根を縦走する予定だ。勝山からはすぐに山道となり、登り始めた。雑木林の山道には紅葉した木が混ざり、そして山道は落ち葉で地面が覆われていた。落ち葉の間にはコナラから落ちたドングリがいっぱい。しばらく歩くと北方向、右眼下に河口湖が見えてきた。木々の間から河口湖の西半分ほどが正面に見える感じだ。そして登りは急になり、小さな神社に到着。無事をお祈りし、さらに少し進むと羽根子山に到着。ここで、河口湖と逆の南方向に目をやると、ドーンと富士山が見えるではないか。木々が開けていて、五合目あたりまで薄らと雪を被った富士山が青空キャンパスにその美しい姿を見せていた。

羽根小山を後にしてさらに西に進む。雑木林の中をしばらく登ると見下ろす位置に建物が見えた。地図にも出ていた天神社だ。紅葉の木に囲まれ、絵になる光景だ。ここでも無事をお願いし、西に進む。途中、河口湖からの道との分岐がある。長い階段の登りがきつい。その後は分岐もこえ、紅葉の木々の中をなだらかな登りが続く。途中途中で富士は木々の切れ間でその姿を見せ、ずっと富士山が見守ってくれているかのようだった。そして北方向である右側に見える河口湖は、湖の西の端を見せ、ここで河口湖の終わりを告げていた。木々の間から見える河口湖は、西端から奥に縦長に見え、新鮮な感じがした。頭の真上から前方にかけては紅葉した木々が、下には落ち葉が、そして左右には富士山と河口湖がこんな贅沢なビジュアルに囲まれて歩けるなんて、自然のフルコースをいただいているようなものでした。さらに西に進み、足和田山の頂上、五湖台に到着。木造の見晴らし台もあり、ここで昼食とした。ここまでは誰とも会うことはなかったが、ここで10人以上の人が皆、昼食の休みを取っていた。ここでは富士山の全貌が眼前に広がり、この近さで富士山を拝むのも、とても久しぶりだった。と言うか、今までの全貌が見えた中で、これだけ近くで目の前にするのは初めてなのかも知れないと思った。昼食を終え出発。

西に進むと右手には西湖が見えてきた。紅葉のトンネルを抜けながら、時々見える西湖と富士山に飽きることなく歩みを進めた。次のスポット、三湖台に到着。ここは広い開けた台地で、眺めはこれまで以上に抜群だ。北側には西湖が見下ろせ、湖の対岸には鬼ケ岳、十二ヶ岳が立ち上がっている。そして、その山々の西端からは雪を被った南アルプスが遠くに見える。そしてさらに西には富士の樹海が見え、その向こうには精進湖の湖面が見える。南側を見れば、東西にめいいっぱい伸びる裾野を含めて富士山を見ることができる。富士山の西の裾野のラインがこんなにでこぼこして見えるなんて初めてだ。噴火のあとだ。そして裾野に広がる広大な樹海はうっすらと紅葉しており、これもこんなふうに樹海の広大さが分かるように見たのは初めてだった。素晴らしい三湖台からの眺めを後にして、さらに西へ。次のポイント、紅葉台に到着。ここには車で来られることもあり、多くの人がいた。コンクリートの展望台もあり、眺めは三湖台とあまり変わらない。そして、さらに西に向かい、次の分岐を南にとって、紅葉台木曽馬牧場を通って、国道139号線に出た。そこから約20分ほどを東、河口湖駅に向かって歩き、今日のお風呂である「富士眺望の湯 ゆらり」に着いた。ここでも目の前に富士山を見て湯に浸かり、体を休めて、元気を取り戻すアルコールで仲間と乾杯! 今日は多分これまでで一番間近に富士山の全貌が見える姿を目の前にして、満足満足。さらに反対側には湖を見ながらの縦走、贅沢な山登りだった。2月には雪が積もるという。今度は全てが白に包まれた世界でここをまた歩いてみたいものだ。ほんとに楽しかった。帰りのバスも、行楽客が多かったため、もちろん予定より40分遅れだったが、そんなことは大したことはない。良かった、Great day!

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