四国八十八ヶ所お遍路歩き旅 41日目 2022/6/19

今日は民宿岡田を出て、第六十六番雲辺寺を打つ。その後、第六十七番大興寺、そして観音寺町に行き第六十八番神恵院、第六十九番観音寺を打つ。

今朝は朝から青空が見えた。ずっと曇り空が多かったので、青空を見るのは久々である。朝食を取り、準備をし、お接待で昼飯のお弁当を持たせていただき、宿を後にした。昨晩、ご主人の説明があったので道は迷う事なく進められた。ただ、お遍路道は思った以上に勾配のきつい坂が続き、大変だった。続いて舗装道路も坂道で、それも約4キロあり、お寺にはなかなか着かない。やっと着いた。新しく造られた山門を通り、お参りする。雲辺寺は88ケ寺中、最も標高の高いところにあるお寺で、標高は911mに位置する古刹。お作法を済ませ、次の寺に向かう。

舗装道路を歩き、すぐに遍路道に入った。遍路道は約4キロの下りだ。風が無く、ムッとした暑さの中を歩き続け、疲れた。その後、舗装道路に入ってからも約5キロは田園地帯を歩いた。ここ香川県に入って、いちばん思ったのは、道にあるお地蔵さんがとても多い、ということ。遍路道だけなのだろうか分からないが、次のお寺までの距離を教えてくれる丁石のように100mに必ず一つはあるように思えた。信仰深い民衆の歴史を感じました。田園地帯の中に大興寺はありました。山門にある金剛力士像は運慶の作とされており、じっくり拝見しました。お作法を済ませ、今日の打止めとなる観音寺へと進む。先程のお地蔵さんが多いのと同様に、香川県の特徴でもある溜池の多さにも驚かされる。香川県は降水量の少ない地方で、溜池の大きさは様々で、農業用水としての役割を果たしている。この辺りの田んぼも今、まさに田植えが多く、みんな溜池を使っているのだろう。ところで香川県に入って初の学生からの挨拶が思いもよらないところでありました。観音寺に向かう途中、豊田小学校の運動場の前を通った時です。中で野球部が並んで筋トレをやっていました。辛い体勢を維持しながらひとりが私に声を掛け、それに倣って皆が辛い体勢のまま声を掛けて来ました。私は少し照れながらも皆に声を掛け、気分は高揚。

観音寺の街に入り、先に今日の宿となる若松家別館に荷物を置き、軽い身となって財田川を渡りました。川の目の前にある小山の麓に神恵院と観音寺はあります。同じ境内に2つのお寺が同居する珍しい造りです。お作法を済ませ、お寺から10分ほど小山を登りました。そこには銭形展望台があり、そこから「寛永通宝」の砂絵を見ることができました。砂で作った大きな銭です。これでお金には困らない、とのこと。また、ここから見る夕陽が綺麗なことでも知られているのですが、日の長いこの時期、疲れもあって、19時過ぎまでは待てず、宿に戻りました。夕食は外だったので、女将さんから教えてもらった、すぐそばの「文ちゃん」という居酒屋に行きました。肉野菜炒め、かつ玉、マグロの山かけ、枝豆、焼酎湯割り二杯をいただき、満足満足。

今日の歩行距離は32651m、歩数は46652歩。ついに最後の県、香川県にやって来ました。

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