水木しげるに会えて幸せ噛み締め、調布の街を駆ける 2022/11/10

水木しげる先生の誕生100周年を記念して、調布の街がゲゲゲのゲで盛り上がっている。天気の良い日は自転車日和なので、調布の町を駆けてきました。今回のミニサイクリングの完走後の感想は良かったあ、ジョジョジョの上です。

多摩川を渡り川沿いを走り、すぐに川の横を走る桜堤通りに移って北西に向かって走った。調布南高校の信号を右折する。角川大映スタジオを右に見て、北上。調布駅手前にありました、目的地の「調布市文化会館たづくり」。その一階に「水木しげるが見た光景」の展示室がありました。水木しげる年譜があり、それを見ると1957年35歳で上京、1959年に調布に移り住む。2015年にお亡くなりになるまでずっと調布で、「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめとする数多くの作品を半世紀にわたって調布で生み出してきたのです。調布は第二の故郷ですよね。この街で最期を迎え、お墓もこの町のお寺を選び、生前にお墓をつくったようでした。このあたりは、水木先生の奥さんである武良布枝氏が書かれた自伝エッセイ「ゲゲゲの女房」、そしてそのNHKテレビ連続ドラマ化で多くの人がご存知でしょう。展示場は、水木先生の手がけた作品がいく枚かの漫画の絵と内容を書いた文で紹介されていた。その中で戦争を題材にした作品が6作品もあった。こんなにも描いていたとは知らなかった。自らの戦争体験を元にした戦争の惨さを表した作品だ。片腕を取られた戦争を執拗に恨み続けるようなことはきっとしなかったと思うけど、戦争の悲惨さはきっと、しっかりと次の世代に、そして魂の世界の人々に伝えたかったのだろうと思う。これらの戦争漫画は購入して読もうと思う。創作ノートなども展示されており、なんと最後に人生をまとめたビデオも見ることができ、こんな充実した内容で入場料無料とは! さすが、調布市。感激でした。

私はこの感激を胸に、近くにある公園、「鬼太郎ひろば」を目指して自転車を走らせました。鬼太郎が迎えてくれるこの公園、中にはぬらりひょん、ぬりかべ、一反もめん、目玉おやじ、ネコ娘などがいて、超楽しい。なんか妖怪に囲まれるだけで気持ちがハイになってくる。きっと妖怪はずっと昔から人間のすぐそばにいる存在に違いない、と思ってしまう。

続いて、水木先生のお墓をお参りしようと調べて、お寺に向かった。覚證寺は質素な感じのお寺で、水木先生の人柄が偲ばれる。お墓は鬼太郎とねずみ男が正面に、そして周りにも砂かけばばあや子泣きじじいなどがいて、先生が作られたキャラクターたちに囲まれている。あの世でも先生は楽しんでいるんだろうな。お墓を見て、調布の駅に戻った。途中走った天神通り商店街にも鬼太郎はいろんなところにいて楽しませてくれた。この後、11/19から水木先生の命日である「ゲゲゲ忌」11/30までは、ここ調布でイベント、アニメ上映会、スタンプラリー、コンサートなどが目白押し。これは全国からファンが来るだろうな。私も時間を作って行くぞー! そして、奥さんの書かれた「ゲゲゲの女房」も読み、先生の生まれ故郷である鳥取県境港市にもいつかは行って水木ロードを歩き、水木しげる記念館にも行くぞー。

水木しげる先生、あなたは天才です。漫画家としては当然ですし、人としても人の道の天才だと思います。お慕い申し上げます。私はあなたを知って幸せです。

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