四国八十八ヶ所お遍路歩き旅30日目 2022/6/8

今日は八十八ヶ所の真ん中、四国お遍路のヘソと呼ばれる第四十四番大宝寺、そして第四十五番岩屋寺を打ち、久万町に戻ります。

宿のガーデンタイムを出て、大宝寺ねの登口を捜す。その間、自転車通学の学生と幾人か会ったが,誰も挨拶もしてこないし、挨拶しても無視だった。たまたまかもしれないが、これまで他の町では学生とは気持ちよく挨拶してきただけに、ちょっと落胆した。

昨日の二つの峠超えが効いているのか、太ももに少し違和感がある。登りの時はゆっくりにしよう、つるかもしれない。大宝寺の参道に入った。何百年もする杉の木が霊元高く迎えてくれる。長き坂道を登り、山門を前にする。大きなワラジが山門内側にかかっている。これは仁王さんに守ってもらいながら、さらにこんな草履を履く大きな男もいるぞという敵、悪者へのアピールです。山門をくぐり、急勾配の階段を上がって本堂だ。お作法を済ませ、次の岩屋寺へと大宝寺横から伸びるお遍路道を歩く。お遍路道は県道に出て8、9キロほど東へ歩く。途中、お茶を栽培しているところがあった。また、りんごの販売所のかんばんもあった。この辺りでは、お茶、りんごも作ってるのだ。県道の後半の坂道はなかなか辛い。

岩屋寺の山門を通ってから、どれだけの坂道と階段を上がったか、やっと辿り着くという感じで本堂を目の前にした。本道の後ろにはそびえ立つ岩盤がある。ここは岩盤に挟まれた形で堂宇がある。お作法を済ませ、写真を撮ろうとした時だ。スマホを見ながら歩いていて足下を油断したため、段差のあるところで捻挫してしまった。10キロのリュックを背負っているので体勢は崩れ、思わず声を上げたほどだ。直ぐに立ち、先ずは腰掛けた。痛い。右の足首はこれまでもよく捻挫している。しばらくしてお遍路さんの休憩場所に移動し、しばらく休むことにした。靴を脱ぎ、2枚シップを貼った。また、ちょうどいいので昼食を取った。この後、久万町まで戻らないといけない。どうしようか、今来た県道か、この奥から続くお遍路山道か、迷った。お遍路道を行くと多分誰とも会わないだろうから、何かあった時助けてもらえない。県道は足に堪えるし、日影がない中ゆっくりとしか歩けないと暑さで身体がまいってしまいそうだ。悩んで遍路道を行くことにした。山道だから足元を見て丁寧に歩かざるを得ない。ずっと日陰なので暑くはない。ゆっくりとなるが体力的にも足的にも、こちらがいいだろうと判断した。

まずは堂宇のあった場所を挟む岩盤の間を登っていく。少しずつ歩く。やはり痛い。道に座り、靴と靴下を脱ぎ、足首をテーピングした。だいぶましだ。坂を登りきり、平に移動だ。所々にマムシ注意の看板。勘弁して欲しい。遍路道の脇に置かれたお地蔵さんに会うたびに守って下さいとお願いをした。これまでもスマホに気を取られ、足元の障害物につまづくことが、今回の旅で何回かあった。危ないと思いつつも歩きスマホをしてしまう。分かっていながらやめない自分に神さまがバチを与えたんだと思った。正に岩屋寺の本堂の前で起きたから。全部で6、7キロの山道を足を気遣いながら歩いた。最後はお遍路マークがほとんどないので、道に不安を感じながらの歩きだった。県道に出た時はホッとした。そして、県道の5、6キロ、辛かった。何度も荷物を下ろして休んだ。最後、今日の宿の民宿一里木(いちりき)さんは食事は出ないのでコンビニに行き、夕食と明日の朝食を買い込んで、思った以上に遠い(と感じた)宿を目指した。宿に着き、すぐに風呂につかり、スッとする。ほんとに毎日、風呂が欠かせない。これで本当に生き返る。明日の予定を考えるため地図を見た。いちばん手前の宿が20キロ弱先にある。明日は足を休ませることがいちばん。ここに決めた。電話をして空いていたので予約。足の手入れをし、冷えた酎ハイを飲んだ。なんとかなるものだ。もうひと缶飲みながら食事をした。

今日の歩行距離は27966m、歩数は39960歩。どうにかなって良かった、神さまありがとうございます。

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