今日は昨日の続きから。ヴィラ・サントーニ宿泊の翌朝、日の出を見るつもりが、ぐっすり眠り起きることができずに見れなかった。お遍路のこれまでの日々の朝とは違い、少しゆっくり目に起き、外を眺めながらホテルの朝食をいただいた。そのあと、青龍寺の奥の院がホテルのすぐ下にあるので歩いて参った。大きくはないが、檀家の方々が日々お世話してるような感じだった。そしてホテルに戻り、野口支配人にお勘定をしようとしたら、オーナーから今回は招待でノーサンキューとのこと。驚き。新館でスゥイート、何万円もする部屋が私にとってはお接待となってしまった。遠慮なく甘え、大井さんはじめスタッフ、そしてホテルの繁栄、幸せをこれからのお寺で拝んでいくしかない。
11時にオーナーの大井さんに、昨日会った第三十六番青龍寺への参道途中の地点にまで車で送ってもらった。大井さんとはそこで別れ、昨日の続きを行う。お地蔵さんがお出迎えしてくれる参道を終え、青龍寺山門へと向かう。静けさが似合うお寺だ。お作法を済ませると、車道を使って下りた。そして、今日の宿泊先の汐風に向かった。今日は溜まった疲れを取ることを目的に次への移動は止め、宇佐大橋の半島側の袂からすぐ近くの民宿に泊まる事にしたのだ。宿、汐風は橋の袂から歩いて6、7分のところにあった。なにやら、ご主人のお母さんがお一人で住んでおられた家を民宿にしてるとのこと。
私は宿に荷物を置いて、直ぐに出掛けた。バスで高知駅に行ったのだ。1時間ほどバスに揺られ、JR高知駅。下車後、近くにあるアウトドア用品の専門店、モンベルの店へ。そこで、方向を示す磁石を買いたかったのだ。家から持って来てはいたが、それを常に首から下げる鞄に入れていたため、中でハンディフォンとパッドの間に挟まれ、知らずのうちにコンパスが狂ってしまっていたからだ。山をはじめ、今自分がどちらに向いているかを知りたいことがよくあるので、私にとっては必需品なのだ。腕時計のバンドにつける小さいタイプのコンパスを購入。見やすくて、これはとてもいい。バスの本数が少なく、少し待ち時間があったので辺りをブラついた。はりまやばし、板垣退助の生誕の地、高知城。高知城は立派だったなぁ、時間をかけてゆっくり見たいお城だ。バスに乗り込み、宿に着いたら直ぐに食事だった。半日オフにしたけど、あまり足を休ませることもなく、また明日からは歩きの旅だ。
足の具合は今日はあまり歩いてないので問題はない。今度、水ぶくれになったら、針に糸を通し、水ぶくれの箇所に刺して糸を二本分患部に通して、刺し口、出口共に皮膚から4センチほど糸を残して切る。そして放置して液を出す。これをやるしかない。そうならないようにと毎晩、足のふくらはぎ、脛の横を揉み、特に足裏はもう一方の踵で押し、手で揉む。そして、硬くならないように足裏全体ににワセリンを塗って靴下を履いて寝る。朝、痛みそうな足指、タコになりそうな場所、足指の根元などをバンドエイドやパッド、そしてカットメンを使ってのテーピングなどで20分ほど時間をかけてケアをする。バレーボール選手の手のような感じだ。ふくらはぎなど脚は、歩くことに慣れてきたみたいで、はじめの10日目ぐらいまでに比べ、さほど痛くはなくなってきた。朝はヨガで身体全体をほぐし、続いて股関節をほぐし、太腿の筋肉を伸ばす。お遍路はやる事が多いのだ。体の準備、ケア以外にやらなけらばならない事は、また別の機会に書こうと思う。
今日の歩行距離は11785m、歩数は16843歩。それなりに歩いてしまった。