天気は良くないけど雨は降らないようだ。多摩八十八ヵ所巡拝の続きをしようと決め、自転車に跨った。
多摩川の右岸、日野市な百草園の側にあるお寺から始める。お寺は右岸にあるが、今日は川を渡って左岸、東京側の川沿いの土手道を上流に向かい、府中四谷橋を渡って百草園に行くことにした。登戸で右岸に渡り土手を走ると、もう桜は葉桜となっていたが、少し走るとグラウンド前の桜がまだ多くの花を残していた。その後、二ヶ領上河原堰、是政橋を過ぎ、やっと府中四谷橋に到着。橋を渡って日野市に入り、川崎街道を上る。この辺りにあるはずだが、ない? 地図を確認し元に戻るが見つからない。また、上流に向かって同じ道を走って、途中で左角を見ると先に寺らしきものを発見。やっと辿り着きました、第十七番真照寺。観音様が御本尊の古い歴史あるお寺でした。お作法を済ませて御朱印をいただき、次のお寺へと向かった。
先程渡った府中四谷橋を渡り、川沿いに下り、関戸橋のところを左に曲がって府中市に入った。真っ直ぐ行くと京王線の中川原駅を過ぎ、すぐに次のお寺に着いた。第十八番法音寺。本堂前には20cmほどのお釈迦さまの像が花で飾られ、水をかけられるようになっていた。そう、今日はお釈迦様の誕生日、灌仏会、花まつりの日でした。甘茶をお釈迦様にかけて誕生日を祝う日でした。私も甘茶をお釈迦様にかけ、横に置かれていた甘茶のティーパックを一袋いただき、そして御朱印をもらおうと社務所のベルを鳴らすと、御住職が出てきて寺院の中へと誘われました。私は誘われるまま本堂の中へと入り仏様の前に座った。住職も仏様の前に座り、何も言わずにお経を唱え始めました。私は線香を上げさせてもらい、手を前で合わせました。こんな体験は初めてでした。四国八十八ヶ所巡りにおいては、寺の宿坊で泊まった翌朝に住職と一緒にお参りをすることはありましたが、今回回っている多摩八十八ヶ所、坂東三十三、秩父三十四、西国三十三でも、こんな経験はありませんでした。短い時間ではありましたが、お参りした実感を得て、私は御朱印をもらい、ここを後にしました。
次の第十九番最照寺は多摩川の右岸八王子市にあり、前回の寺巡りで近くにあったので、順番を飛ばすことにはなりましたが既に済ませていました。ということで、今日の次は第二十番正光院。第十八番法音寺からすぐのところだ。自転車で駆けると、すぐにうどん・蕎麦屋を発見。急にうどんが無性に食べたくなり、立ち寄る。ほんとに久々の肉うどんを食べ満足。正光院に到着。ここにも本堂前にはお釈迦様の像が置かれ、甘茶をかけられるようになっていた。そして、本堂には甘茶が飲めるように置かれていたので一杯いただきました。また、観音堂を詣でると秩父三十四ヶ所巡りに準じたことになるので、観音堂にもお詣りを済ませ、社務所を訪ねると、集会所のようなところに御近所の(?)奥様方が集まり、住職交えての歓談がなされていました。御朱印をいただきたい旨を伝えると、コロナのためここ2年途絶えていたお釈迦様の花まつりの集まりのようでした。いい感じです。こういうのはずっと続いてほしいです。そう言えば、四国八十八ヶ所を回っていた時にも高知で、毎月二十一日はお大師様の縁日ということで集会に行った帰りのお母さんからお布施をいただいたことを思い出しました。続いては第二十一番光明院。これもあまり離れていない府中市にあり、すぐに辿り着きました。門を入るとコンクリートの立派な本堂がドーンとあり、1階にはご本尊の不動明王の像が建物の前に立っていました。そして、2階が本堂のようで、2階に上がってお詣りをしました。ここにも花まつりでお釈迦様に甘茶がかけられるようになっており、その横には甘茶の飴があり、一袋いただきました。御朱印をいただき、次の寺に向かいました。途中、府中本町にある大國魂神社を参拝。ここは三十年以上前に来たきりで、本当に久しぶりの参拝となりました。ここはやはり広大ですね。広場では昔、夏の夜店の光景を思い出しました。食べ物系だけでなく、昔よくあった化け物小屋などもあり、とても賑やかなものでした。さて、次のお寺はこの近くのはず、と地図を調べていると、雨粒が落ちてきました。雨が降るかもとは思っていたが、ついに来たか。急げ、本降りになる前には帰るぞ!
ということで、何とか本降り前には家に辿り着きました。閑話休題。そして、今ブログを書いていますが、庭を見ると大変なことになっています。3年目のフキがこれまでずっとシダが占めていたところを侵食し、シダフキの戦いとなった。そして、その奥にはひと月ほど前に入れたミョウガの芽が何本か出始めている。戦いはシダフキミョウガの三巴となるようだ。そこに上から黄色いヤマブキと白のオオデマリの花が咲いている。さらに上に目をやると、さくらんぼの実が赤くなり始めている。その左横にはブルーベリーの小さな白い花がいっぱい咲いている。