新緑の奈良倉山をゆったりと歩む 2023/5/21

曇り空、雨さえ降らなければと思い、今日は上野原からバスで鶴峠に行き、そこから奈良倉山、そして鶴寝山と登り、下山して小菅の湯へのコースに行くことになった。いつもの仲間と今日は計4人の登山だ。ちなみに奈良倉山は秀麗富嶽十二景の見られる山の一つ。

中央線が上野原より先なでの鹿との衝突でダイヤが乱れ、上野原駅集合が危うく崩れそうになったが、JR回復で何とか皆んな集まり、予定通りのバスに乗れた。日曜日ということもあり、乗り込んだバスは臨発だった。1時間強の乗車で山深く分け入り、鶴峠に到着。さて、登山開始。前を行く団体さんが気を遣って先に越させていただき前を行くが、ここはどうも違うと気付き元来たところへ戻る。さっきの登りは本来の行くべき登山道とは道路を挟んで反対。あのままだと、三頭山へといってしまった。それはそれでいいのだが、三頭山は登ったこともあるし、何といっても今日はこれまで聞いたこともなかった奈良倉山に登りたい。ということで、奈良倉山への登山口がありました。再スタートです。鶴峠までのバスで標高をしっかり稼いでいるので、頂上までは約500m登れば良い。出だしは急登であったものの、道は整備されており登りやすかった。スギ、ヒノキ、そしてクリの木の林をぬけ登った。今日は曇りと言われていたが、時折青空も見え、気温もあまり高くなく、少し冷ややかな空気に触れながら、気持ち穏やかに歩みは続いた。1時間ほどで奈良倉山頂上1349mに着いた。本当ならここから南西方向に絶景の富士山を拝めるはずでしたが、残念ながら見える方角の山は曇に覆われ、見ることはできなかった。小腹も減ったので少し休憩。

続けて鶴寝山に向かう。ゆるい山陵を登り、しばらくするとトイレのある松姫峠に出た。トイレで用を足し、開けたところから南西を見ると大菩薩峠へと続く雁ヶ腹摺山が見える。ここからも本当は綺麗な富士山が見えるはずだが残念。鶴寝山への登山道に入る。ここの静かな森には何種類の鳥がいるのだろうか? と思うほど、幾つもの違った鳥の鳴き声が聞こえてくる。とても気持ちがいい。鳥の鳴き声に聴き惚れている間に鶴寝山山頂1368mに到着。ここでも、見えるはずの富士山はうっすら影らしきものは見えたものの、美しいお姿は雲の陰に隠れ、見ることができなかった。残念だ。歩きやすい山道だし、天気の良い日に今度また来よう。さて、ここで昼食タイム。

食事を終え写真も撮り、小菅の湯に向かって歩き出す。緩やかな下りをしばらく歩くと大菩薩へと続く稜線から右に分かれる別れ道に出た。ここから森林の中を北へ下山だ。綺麗なすっきりとした森林だ。しばらく歩くと、中には樹齢100年クラスの大樹が多く見られた。巨樹の森だ。やがて、沢に沿った谷筋を歩き始めていた。木橋を渡ったりしながら下山すると、ワサビ畑の跡があった。綺麗な川なのだろう。すると、今育てているワサビ畑がいくつかあった。少しずつ場所を変えながらワサビ畑はやるのか。そうしている間に道は車道に出て、小菅の湯へと導いてくれた。ああ、やっとお風呂とお酒が迎えてくれる、今日の登山は終了。空気が清らかで暑くもなく寒くもなく、本当にちょうど良い気候の中、新緑を目にした癒しの登山だった。

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