今日は観音寺の宿を出て、第七十番本山寺、第七十一番弥谷寺、第七十ニ番曼荼羅寺、第七十三番出釈迦寺、第七十四番甲山寺、第七十五番善通寺、出来れば次の第七十六番金蔵寺を打つ。ハードな一日だ。
曇り天気の中、朝、観音寺の若松家別館で朝食を取って、宿を出た。財田川を川沿いに約4キロ上流に歩く。途中、JR予讃線を越えた。ペットボトルの飲料水は買えないだろうと踏んで、宿で水をペットボトルに入れてきて助かった。香川県に入って思ったのは、飲料関連の自販機が少ない。地域差があるかも知れないが、私が歩いてきた限りでは、そう思う。
本山寺は大きな境内にあって、やはり、五重の塔が際立っている。お作法を済ませ、納経所でお寺の方から菓子のお接待を受けた。お寺でのお接待はここが初めてだ。次は弥谷寺。基本、国道11号線に沿って、途中からお遍路道で徐々に国道と離れて、最後は山道の遍路道でお寺にたどり着いた。弥谷寺は標高382mの山にあり、お寺自体も階段の多いお寺で、仁王門から370段も上って本堂に行かねばならない。弥谷寺から次のお寺、曼荼羅寺に向かうのも、主に山道の遍路道を歩いた。田んぼの中にある曼荼羅寺でお作法を済ませ、次の出釈迦寺へと向かう。短い距離だが坂を上がっていく。たどり着くと、新しい山門が迎えてくれる。そこから住宅と田園が混ざる風景の中を歩いて甲山寺に行く。
途中に田んぼに肥料を撒いていたおばさんに聞くと、油粕のペレットのようだ。他の所でもよく見かけたのだが、何を撒いていたのかがやっと分かった。水は溜池と用水の両方を使っているようだ。隣のスイカ畑について何も防備をやっていないので、カラスにやられないかと聞くと、ここは見せるためのスイカ作りだからいいという。ある大きさに育ったら、そこに立方体の箱を被せるのだそうだ。そして四角いスイカを作る。食べ頃にはその箱に入っていることになるので、カラスが突いても食べれないようだ。新聞紙を置いているのは、日に焼けないようにだ。お寺の周りは住宅地で、その住宅地を通って、次の善通寺へと向かった。途中、たこ焼き、お好み焼き屋があったので、立ち寄った。お店の女湯から帰って将さんに聞くと、前はお好み焼き屋もたくさんあったが、今は本当に少なくなってしまったとのこと。善通寺は唐から帰った弘法大師が道場として作ったお寺で、大事なお寺とされている。次の金倉寺は今日の宿泊先であるチサンイン丸亀善通寺のそばだ。間に合えばよし、間に合わねば明日の朝一番で、と思い17時ギリギリに行くと、お寺の方が「先に納経所をどうぞ」ということで、納経所を済ませてからのお作法となった。チサンインホテルで風呂に入り、食事は先ほどのたこ焼きさんが良いところがあると言って教えてくれたところに行った。あいにくの臨時休業だった。検索で他を調べ、鉄板焼きに行った。米粉を使ったお好み焼きを始め変わったものが多く、えだまめのペペロンチーノも美味しかった。
今日の歩行距離は34715m、歩数は49601歩でした。最終章に入ってきました。