四国八十八ヶ所お遍路歩き旅 31日目 2022/6/9

今日は久万町を出て、第四十六番浄瑠璃寺、第四十七番八坂寺に行き、少し戻って長珍屋に泊まる。20キロそこそこで終わり。昨日の捻挫の足を休めるためだ。

宿泊した久万町の民宿一里木はとても大きな宿だ。40人は泊まれるが、昨日は私ともう一人の2人しか泊まっていない。朝、ご主人に聞くと、これまでは食事がありで、料理を私が全部作ってきた。しかし、コロナ禍をきっかけに食事をやめにして、今も素泊まりのみ。もう私自身が年金もあるし、あまりあくせくしたくないんで、これからも食事なしのままでいきます、という。コロナ禍が落ち着き、人が増えると、また考えないといけない課題なのかもしれないな、と思った。足首をテーピングで固めスタートし、国道33号線を北へ上がる。この辺りは今まさに田植えをしているところもあれば、やり終わったばかりのところもあるようだ。この里山の風景、松山市内から30キロ40キロしか離れていないのが驚き。キャンプにも、癒しの温泉にもすぐに来れる距離だ。歩いていると、「お接待サロン カヨちゃん家」と書かれた看板。それよりも、横にある人形、見覚えのある人形だ。見入っていると中からおばさんが「時間があったら寄っていかんかね」と声をかけてきたので中に入った。今日はあまり急ぐ必要がない。家の前の人形について尋ねると、そう、これを作る先生がいて、その人に来てもらって作ってもらったらしい。通りで、私が焼山寺の後、鮎喰川の阿川の町で驚かされた人形の顔付きと同じなのだ。中は新聞紙らしい。この阿川の町も先生が教えただけかもしれないが、ルーツは同じ先生なのだろう。接待サロンのおばさんに昨日足を痛めた話をすると、おばさんから湿布薬の接待を受けた。ありがたいことです。

33号線から440号線に別れ、すぐの三坂峠からお遍路道に入った。長い下り坂で、徐々に松山市街が広がる平野部の高さ近くにまで下がっていく。農作業中のおばさんからも接待を受け、リポビタンDをいただいた。おばさんは松山市街に普段は住んでおり、車で1時間かけてここに来て、農作業をやってるとのことだった。下り切って、県道194線の舗装道路になった。少し歩くと、本日の宿泊先である長珍屋が目に入った。その向かえが浄瑠璃寺だ。山門はなく、静かに町に溶け込んだようなお寺だ。私はお作法を済ませ、次のお寺への道標に従って歩いた。直ぐに八坂寺に着き、私はここでも作法を済ませた。違う道でもとに戻り、長珍屋にチェックインした。14時半だ。こんな早い時間にチェックインしたのは初めて。今日は足を休めるのが第一目標だったので、これで良し。夕食時に岩屋寺で出会った清田さん、昨日の宿の民宿一里木で一緒だったお客さん、この二人に出会う。同じように周るので、出会ってもおかしくはないが、なぜか清田さんとはよく出会う。明日は松山市の中心に入る。

今日の歩行距離は19412m、歩数は27738歩。捻挫の痛みが少しは楽になった。

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