四国八十八ヶ所お遍路歩き旅 26日目 2022/6/4

今日はてんやわんやの津島の大畑旅館を後にして56号線を北へ進み、まずは宇和島の街に入り、新しい靴を買います。そして今日の宿となるホテルに入り荷物を置いて、務田の第四十一番龍光寺まで歩きます。

津島を後に56号線を北に向かいました。朝、途中でまた、清田さんと会いました。7時を過ぎる頃から自転車通学の学生との挨拶、元気が出ます。このまま宇和島に行き、まずは靴を買います。靴の紐の掛け方を変えて以降、水ぶくれはしなくなったものの、後半に入ってさらに足が腫れたり、雨の時は水を吸って靴が小さくなったりすると、水ぶくれができることになるのは確か。宇和島にはスポーツ用品店が数軒あったのを確認していたので、やはり靴を変えることにしたのだ。一軒がちょうど56号線沿いにあり、そこの開店時間に合わせて入る予定。少し前に着き、10時開店とともに入店。靴を見て、店の方に相談した。登山靴系はソールが硬すぎて、舗装道路を長く歩くのには向いていない、だからといってランニング系は底の減りが早すぎる。ウォーキング用としてミズノから出ている靴を履いてみた。底が少し硬いがさほど抵抗はない。大きめを履き問題なさそう。登山用靴下の厚いものも購入。それを履いて再度、靴を履くと少し窮屈だったのでさらに少しサイズを上のものを試す。足先の左右に余裕があり、これで決めた。あとはランニング用の薄い5本指靴下も買う。今持っている靴下との二重履きを想定。早速、厚い靴下と新しい靴で歩き出す。なかなかいい。しばらく履いて問題なければ、前の靴は送り返そう。

次は今日の宿となる宇和島オリエンタルホテルに向かう。本当なら距離的には四十一番、四十二番の近くまで歩けるので、その近くに泊まりたいのだが、どちらにもあった宿が今はない。コロナ禍で客が減り、この2年で消えた遍路宿は結構あり、ここもそうだ。インバウンド需要を狙った入国のハードルを下げる動きがあるが、去年あたりから四国八十八ヶ所巡りが世界的に注目されているだけに、外人お遍路が増えば宿不足問題はすぐにでもなんとかしなければならないだろう。ということで、四十三番の近くまで歩く自信がない私は今日は四十一番龍光寺まで歩いて、お作法を終わらせるだけにして、近くの務田駅からJRで宇和島に戻り、宿泊と決めた。明日は始発でJRで務田まで行き、そこから歩きお遍路の続きを行なう。これで歩きお遍路の一筆書きは続く。期間や場所を決めて、何度かに分けて歩きお遍路の通しを行うことを区切り打ちと言うようで、ある寺で終わらせ、今度はその寺に来て、そこから始めるようだ。

宇和島オリエンタルホテルに向かうと、途中にとても立派な神社が目に入った。和霊神社という。気になり本殿まで行き、お参りしてから、急ぎホテルに行った。荷物を預け、必要なものを持ってお遍路を続ける。JR予土線に沿って二駅、務田駅に向かった。暑いので、途中にあった路上店でソフトクリームを買って食べた。久しぶりだったのでとても旨い。看板には、「たこ焼・たいこまん・ソフトクリーム」とある。これは津島の宿のそばにあった店の看板とまったく同じ文句だった。たいこまんとは、たいこまんじゅう、あずきの入った大判焼のことだろう。大阪のたこ焼き、お好み焼きの食文化はこの地まで一緒ということだ。務田駅に着き、龍光寺に向かう。田んぼの中を抜け、住宅地を抜け到着。お作法を済ませると次の宇和島行き汽車に乗るため急いで駅に戻った。これを逃すと2時間来ない。汽車に乗って宇和島に戻るとホテルに行き、荷物を置いて、また急いで宇和島城を見にいった。天守閣まで上がり、ギリギリで間に合い、10分の制限時間で中を見ることを許してもらった。いちばん上で地上80m、宇和島が全て見渡せた。中学生の時サッカー部でいちばん仲が良かった友達の田舎が宇和島で、いつも長い休みには宇和島に帰っていた。その時から宇和島が気になっていて、50年越しでその宇和島に来れ、何か願いがかなった気分だ。友達の名前は宇都宮で、うっつん、と呼んでいた。今はこの町に住んでる気がして、会えたら奇跡だなと思った。ホテルに戻り風呂に入って、夕食。郷土料理の店で、鯛めしを食べ満足。みかんハイボールも美味しかった。

今日の歩行距離は31780m、歩数は45407歩。うっつん、元気か。

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