四国八十八ヶ所お遍路歩き旅 24日目 2022/6/2

今日は宿毛市平田を後にして、56号線を7キロほど西に行き、宿毛駅の手前から北西にひと山登って下りる。10キロの山越えだ。下りた所は既に愛媛県。そこから56号線を西に8キロ行き、愛南町にある第四十番観自在寺を参る。

いつものように朝、ストレッチを行い出発。鶴の家旅館を出る時、当然飼い犬ラブラドールのギャルちゃんにも挨拶した。何か昨日と違いそっけない。もう会えないと分かっているからだろうか。犬と触れ合うと家に帰りたくなった。まさか、犬で里心がつくとは思いもよらなかった。ギャルちゃん、お仕事お疲れ様でした。残りの犬生、いっぱいご主人にあまえて下さいね。

歩き始めの2時間ほどは、その日の足の調子のチェックになる。どの指が痛いのかとか、ひざの具合などを確認する。56号線を宿毛に向かって歩くと、少しだが下りがずっと続いた。海に向かってるのだ。延光寺の地が高いところにあったことがわかる。車の行き交う量がとても多い。ナンバーはみんな高知だ。朝7時半頃から自転車で学校に通う高校生がみんな挨拶をしてくる。気持ちいいし、元気が出る。松田川を渡って、宿毛市に入った。橋を渡ったすぐに「宿毛歴史館」の看板を発見。矢印が右を向いていたので、その通り右に曲がった。しばらく歩いて、宿毛文教センターの中にそれがあることが分かった。施設はとても綺麗で、分かりやすい展示でした。

宿毛の街を抜けると、いよいよ山登りだ。松尾峠を目指す。お遍路道に入った。畑や田んぼが続いた。オクラを株間をとっても密にして植えている畑を見た。本当にオクラなのかと思い、農作業していたおじさんに聞いた。やはりオクラだった。これで良いらしく、効率的な栽培らしい。いろいろ、皆んな工夫しているな。登り口があり、そこから急な坂道が続いた。ゆっくり登った。標高300mぐらいだが、海のすぐそばなので、ほぼ標高0mから登っているので標高差300mの山はそれなりにしんどい。しかし、あまりゆっくりは登ってられない、後もあるから。休まないでも済むぐらいのスピードで登る。やっと松尾峠に到着。宿毛の港が見えた。ここからだけの見晴らしだ。そこに座って昼飯を食べた。その後、下山したが、途中畑や家のある所も歩き、最初に目的としていた一本松を目指せているのかどうか怪しくなってきた。と、その時農道に蛇発見! 5匹目にして初めて写真に収めた。マムシかも。ああ、いやだ!

下山は終わり、住宅地を歩いている。暑いので倒れそうだ。飲料自販機を求めて歩いていると、目的だった一本松交差点に出た。これで道はわかった。向かいの角にあったローソンでサンドイッチとアイスコーヒーを買い、ローソンの外で食べた。アイスコーヒーが美味い。と、前の方をお遍路さんが歩いて通過した。私と同じようにリュックを背負っている。少し遅れて私も歩き出した。それにしても暑い。日陰のない56号線を歩くのが嫌になり、途中で道を逸れた。56号線に戻ってきたところで、さっきのお遍路さんが少し前を歩いていたので追い付き後ろから声をかけた。若い女性だった。話すと、なんと今回で3回目のお遍路。しかも、初めての時が34日間、その次が33日間、今回は32日間で踏破をめざしているという。すると1日で40から50キロ歩くというのだ。参りました、私には絶対できません。今日は観自在寺で終わり、山代屋旅館に宿泊とのこと。私もそこです。観自在寺近くまで一緒に歩き、遍路話に花を咲かせました。彼女はスーパーで今日の夕飯を買いこむということで別れ、私は観自在寺にお参りしました。街全体がお寺を中心に栄えたような街でした。お作法を済ませると、そこから2分の宿、山代屋旅館に入りました。ここはコロナ禍もあり、現在は素泊まりのみのサービスです。ご主人に旅館の説明を受けていると、知った顔が現れました。清田さんです。まあ、同じようなスピードで回っていれば会いますよね。その日、私は夕暮れに外に出て、居酒屋を見つけて入りました。オニオンサラダ、アサリの酒蒸し、アジの南蛮漬けを食べ、サワー2杯、焼酎水割り1杯飲んで満腹。量が多いのでもう、満腹なのです。帰りに宿の近くで見た月は凛としてました。

本日の歩行距離は32086m、歩数は45846歩でした。30キロ超えるとやはり疲れるね。

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