いよいよ始まりました四国八十八ヶ所巡礼、歩き旅。本当に最後まで歩き通せるのか、期限は6月末。
昨日、新横浜から新幹線に乗って大阪へ移動開始。雨の降る中を明日の天気を気にして気が重い。車中はどのバスで四国へ移動するかを検討。と同時にどこに泊まるかも検討。宿泊場所は一番札所からそばがいいので、すぐに決め、車中から電話で予約。次はどのバスで移動かなのだが、大阪から、三宮から、新神戸からと出発地がいろいろあり、徳島駅を目指して悩む。食事の18時までに間に合わせるにはと悩んでいる間に新大阪に着いた。大阪から行くことに決め大阪、三番街高速バスターミナルに向かう。乗るバスはめどがついていた。大阪駅案内所でターミナルの場所を聞き急ぐ。着いた所は空港バスターミナル。案内所の案内のいい加減さに腹を立て、ネットで調べて高速バスターミナルに急ぐ。時間がないのだ。着いて、あてにしていたバスを見ると本日は休みだ! ゲッ、売り場で聞くと、昨日まではゴールデンウィークで特別走ってましたが、今日からは元のコロナ禍対応削減時刻表に戻りましたとのこと。しょうがなく一番早いバスの切符を購入し、宿泊先の観梅苑に遅くなることを連絡。すると、徳島駅ではなく、高松方面行きで鳴門西で降りて良いとのこと。切符売り場に戻って買い直し、結果1時間以上早いバスに乗れることになった。
やっと宿に着き夕食。夕食後散歩で大麻比古神社を散策。陽が落ち始めると参道に並ぶ灯籠が灯り、いい感じでした。翌日、お遍路初日はなんとか晴れてくれました、感謝です。出発! まずは昨晩歩いた大麻比古神社を見て、一番札所霊山寺に向かいました。まずは霊山寺の売店で「南無大師編照金剛」と書かれた白の法被、納札、ロウソク、線香、ガイドブックを購入し、準備万端。そして、御作法に則りお祈りをしました。
一番札所を終え、いよいよ歩き旅です。二番極楽寺、三番金泉寺と黙々と歩く。歩いていて気付いたのは、めったに人と出会わない、すれ違う人がいないということ。そうか、地元の人は皆んな車での移動が中心だから歩いていないのだろう。寺に入ると沢山の人がいるのに歩く人はいない。車でのお遍路が多いのだろう。歩く人とて、順番に巡ってるだろうから、皆んな同じ方向に歩いているので出会わない。周りに気を向けると、あちこちで大きな太陽光パネルが複数まとめて広く展開されているところがあった。県が農地の活用対策としてやっているのかなぁ。ま、パネルが向いてる方向が南なので、歩いていて方角がわかるので便利かも。そして、田んぼの苗植えが既に終わっているところがあり、また、まさに今、水を引き始めてるところが多かった。関東より暖かいので早いのだろう。そう言えば、玉ねぎも既に収穫されたものが軒先に干されていた。あと気付いたのは、水が涸れている川が多かった。山の保水力が落ちてきただろうか。
四番札所大日寺に向かう道は登り道が続き、辛かった。ここは、四番を終わると五番地蔵寺に行くのに今きた道を戻ることになるので何人かの歩きお遍路さん、自転車お遍路さんとすれ違った。歩いている人もいるな、何か仲間がいる気がして嬉しかった。そうこうしてる間に、私を追い越した車が前で止まり、おじさんが降りてきた。そして、「これ飲んで元気出して頑張って下さい」と缶の飲料を差し出してくるではないか。私は自然と掌を合わせて感謝を伝えた。そして車に向かって会釈し、歩き始めた。しばらくすると、嬉しくて不覚にも涙が出てきた。嬉しいには嬉しいが、こんなことで涙が出るなんて・・・、もしかしたら泣きたかったのかもしれない、何かこれまで押さえていたものが噴き出したのかも知れない、と感じた。しんどい時に優しくされるのは、やっぱりいいものだ。
五番地蔵寺で等身大の五百羅漢を見て、よくこれだけ作れたなと感動。ここで、昨晩止まった宿が持たせてくれた昼飯のおにぎりを出して休憩。そして、今日の宿泊先を探した。足はまだ先まで行けるが六番の安楽寺の宿坊に泊まりたい思い、連絡。もう満室だった、ショック。先を行って、七番十楽寺と八番熊谷寺との中間にある宿、越久田屋に決めた。ここは寝るだけで、近くの温泉スパの御所の郷に車で送り迎えをしてもらえる。要は、風呂、食事のバックアップ付き素泊まり専用宿だ。しかし、スパの大きな風呂でゆったりとくつろぎ、そして好きなものとお酒が飲めて、これもいい宿のあり方だなと思った。1日目の歩いた距離は、25468m、36391歩でした。
いよいよスタートしましたね。
お遍路さんの旅、ブログ通して応援しています。気をつけて楽しんで下さいね。
ありがとう。どこまで行けるやらわかりませんが、ぼちぼち頑張ります。