今年最後の山で命果て仏になるのか、仏果山  2022/12/10

丹沢の東端、宮ヶ瀬湖を北に望む山々の一つ、仏果山を登った。今年最後の山、忘年会登山は3時間ほどのコースと聞き、勝手にハイキングコースをイメージしていた。しかし、実際は標高は747mあり、低山は低山だが思ったより高く、そして下山すぐに始まるやせ尾根には緊張感が走った。まったくのファミリーハイキングコースと思い込んでいた分、実際の厳しさとのギャップが激しく、久々にビビり登山となりました。

朝8時、仲間と神奈川県本厚木の駅で待ち合わせ。今回は4人で登山。バスに約1時間ほど乗り、愛川ふれあいの村センター前で下車。県立あいかわ公園をはじめとして、自然との触れ合いがテーマの村のようだ。ホタルの里とも書いてあるので、蛍もいるのだろう。舗装された道を約30分ほど歩くと別れ道があった。片方は仏果山へ行く道、もう片方は高取山経由で仏果山へ行く道だ。私たちは今回は忘年会登山、下山してからのお風呂と一杯がどちらかというとメイン。迷わず仏果山へ真っ直ぐの道を選択。少し歩くと仏果山登山口の道標があった。登山開始だ。山道は枯葉に覆われ、最初から急な登りだ。コナラやクヌギ、桜の茶色の枯葉を踏みしめて登る。急登が続く。

視界が開けてたところに出たので休憩。厚木、座間の街並みが遠くに見える。あと標高250mは登らないといけない。ハイキングとしてはなかなかのコースだ。そのあとも急登は続いた。全部で約2時間はひたすら登り、右手に高取山が見えてきた。そして、やっと頂上に着いた。頂上には13mの展望台があり、テーブルやベンチもあり、結構な人がいた。私たちはテーブルをひとつ確保してさっそく昼ごはん。食事をしていると、その後もどんどん人が高取山からも、経ヶ岳方向からもやって来た。途中、すれ違った人、追い越された人は3、4人で、あまり人気のある山ではないなと思っていただけに、びっくりだ。食事を終え、展望台に登る。北に宮ヶ瀬湖が見え、遠くには奥多摩の山々、南には大山が見えた。

さて下山だ。経ヶ岳方面を下り始める。すぐに急な下り道となり、クサリ場が続く。さらにはとてもやせた尾根道となり、ロープや鎖が張られている。私は緊張してゆっくりと歩んだ。これは決してファミリー向けハイキングコースではない。しかし、ここは「関東ふれあいの道」の一部なのだ。「関東ふれあいの道」にも、こんな危ないところがあるのだ。私はひたすら安全第一に、そしてあまり崖下を見ず歩いた。その後もけっこう道は上り下りを繰り返し、何かこのような危険な所が後々にもあるのではないかと思いながら進むと、私は緊張して変に足に力が入るビビり下山となった。そのため、下山開始からこの間は写真を撮る余裕もなかったので、やせ尾根の写真もない。長い長い階段状の下りが終わり、また上りとなって登りきると革籠石山の道標。そこを右に折れ、土山峠へと下山を続けた。下山で約2時間は歩いただろか、疲れた。

そこからは厚木行きのバスに乗って、「清川村ふれあいセンター別所の湯」で下車。いよいよお風呂と一杯だ。お風呂はあまり混んでおらず、ゆっくり湯につかれた。そして、食事処の「山ぼうし」で乾杯乾杯。今年最後の登山、忘年会です。私はメニューに「山ぼうしサワー」とあったので、聞いてみたら、山ぼうしという木があるらしく、初夏には白い花を咲かせ、実も美味しいとのこと。この辺りにも自生している木のようだ。その実から作ったサワーとのことで、私は一杯目をそれにした。ああ、今年は仕事をリタイアした年、来年はどんな年になるのか、山だけは続けて登ろう。そのためにもランニングも励もう。今は、1週間のうち4日は走っている。あとは2日は農作業、残りの1日は合気道。出来るだけ、ぼちぼちでもこのペースは崩さず、頑張ってみるか。登山の後の風呂は身体が喜ぶし、お酒はいちばん美味いからな。最後に、緊張しての登山だったので翌日、翌々日と太ももは久々の筋肉痛。

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