今年は雪がたくさん降ったので、まだまだ雪山遊びができる、とはいうものの2000m以下の山はそろそろ終わりに近づき始めている。ということで、今日は群馬県の赤城山に登った。
前橋駅からはレンタカーで登山口に向かった。目の前にある大沼は一面凍っており、その上に人がまばらにいる。テントを氷の上に張っている人もいる。みんな、ワカサギ釣りだそうだ。結構な人数がいることに驚いた。大沼を背にアイゼンを装着して登山開始。10本爪アイゼンは前回の入笠山登山で切れてしまったので、今回は友人のアイゼンを借りた。ブラックダイヤモンドの10本爪で、歯が12本爪のように鋭利なものだった。こんなタイプのものもあることを知って、12本爪を買おうと思っていたが、気持ちが変わった。鋭い歯を持った10本爪を探して買おう。しかし、今年はどっさり降った雪のおかげで沢山の人が雪山を登っているため、雪山の登山道具が売り切れ状態の物が多い。アイゼンしかり、スノーシュー、雪山用登山靴などが品薄。コロナやロシア・ウクライナ戦などで、輸入も鈍り、さらに円安のため輸入物の値段は高騰。様子を見て買うしかない。
さて、赤城山は古くから山岳信仰の対象で、火山で出来た山。カルデラを囲むように峰々が取り囲んでおり、「赤城山」はそれらの総称で、ズバリ赤城山という山はないのだ。そして、今回目指すのはそれらの峰々の中で最高峰の黒檜山(1828m)と二番目に高い駒ヶ岳(1685m)。黒檜山登山口から登り始めると、いきなり急登なので参った。右側が切りだった岩場に着いて、後ろを振り返ると大沼の全体が見える。大沼はカルデラ湖なのだ。その後も一歩一歩雪の中をゆっくりと歩み、やっと頂上にたどり着いた。頂上から少し歩いたところに見晴らし台があり、そこからの展望は最高でした。残念ながら富士山は見ることができなかったものの、榛名連山、谷川連峰、至仏山、日光白根山などが気持ちよく見えた。
この日も気温は暖かく、晴れていたので、その見晴らし台で小高い雪の丘によって風が遮られているところに陣を構え、食事を取りました。前回の入笠山登山に続き、雪山の頂上での昼食となりました。ほんとにラッキーです。普通、雪山の頂上は寒くて、風が厳しく、ほんの数分いるだけで、下山開始というのがこれまでの私の経験だっただけに、運がいいです。この日の昼食は、カップラーメンにゆで卵。あったかくて、美味しかった〜。
食事を終えると、駒ヶ岳に向かいました。10本爪アイゼンを外し、チェーンアイゼンに切り替えてみました。チェーンアイゼンの方が歩行が楽なので。しかし、当然滑り易くはなったので、気をつけながらゆっくりと下山。大沼の向こうに小沼も見えてきました。途中、足を滑らせ約3メートルほど横になって滑ってしまった。ストックの柄の部分を雪に立てても止まらない。小さな滑落だ。皆が歩くだけに雪が固まり、滑りやすくなっていて、ほんとに止まらない。大雪渓や道がずっと直線的に続いるところだったら地獄への道となったであろう。怖いものだ、ピッケルの重要性もアイゼンの大切さも分かった。心して歩かねばならない。駒ヶ岳の頂上で前橋の街並みにも目をやり、少し休み、あとは駒ヶ岳登山口まで黙々と注意しながら標高を下げた。登山口に到着。疲れた。
下山の後は、もちろん温泉へと向かった。立ち寄ったのは、富士見温泉見晴らしの湯。なんと、入浴料が65歳以上は310円。安い! 普通の大人でも520円だから、他のお風呂と比べて基本安い。お湯は塩辛く、サラサラした泉質だった。ただ残念ながら、コロナ禍のため、お酒は出していないようなので、駅で飲もうと考え駅へと急いだ。お風呂に入った後なので、まったりとしたいな。そこで今回は、行きは新幹線で来たが、帰りは湘南新宿ラインをグリーン車に乗って帰ることにした。時間はかかるが、ゆったりと座れて帰ることができる。日本酒と焼酎炭酸割りを買い、あても買って、車中で一杯。そして一睡。
今回の3月の連休は、19日はサイクリング、20日は農作業、そして21日は雪山登山、アウトドア三昧の三日間、充実しました。「か・い・か・ん」、快感でした。